今回のテーマ:『滑りの大改造』
2009.2.6(金)~2.8(日)恒例のファミリー合宿を
インターハイ終了間もない白馬岩岳において行いました。
100年に1度とも言われる未曾有の不況の真っ只中なので何人集まるかな!?
と 心配していましたが、そこはスノウプラウの面々。
昨年と変わらない、21名が白馬岩岳に集まりました。
レッスンは、岩岳スキースクールの西村基男氏・宮田修氏をコーチに迎え、
とても充実した内容のトレーニングを行っていただきました。
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2/7(土)
天気:晴れ~夜に雪
ゲレンデコンディション:少雪&圧雪(良く締まって滑り易い状態だが、所々茶色
今年も2班に分かれてトレーニングを行いました
1班:
初日は、大回りの練習がメインでした。
緩、中斜面でのプルークの練習から始め、乗る位置、ポジションの確認をしながら
パラレルへつなげていく練習をしました。
ポイントとしては、外足にしっかりと乗っていけるようにし、板を縦に滑らせるようにすること。
エッジを立てる意識を少なくして、スキー板の面で滑るようにすること。
切り替えで立ち上がったりするイメージをなくして、板がフォールラインへ向くのを待ち、
外足に乗っていく練習をしました。
2班:
(岩岳沢コース~かもしか第4ペア~Cコース~林間パウダー!!)
初日は「ベンディング小回り」がテーマでした。
曲げ切り替え&伸ばし舵取り。
「深回しでスピードが落ちない。そんなスキーの動きを目指していきたいと思います。」と西村コーチ。
昼には気温が上昇して、暑いほどの気候になりました。
ハイシーズンなのに春スキー状態・・・。(・_・;)
ランチはいつものTAKAで。名物の唐揚げのボリュームに圧倒されて、
結局食べきれずに”お持ち帰り”でした。(^_^;)
夜のミーティングでは、昼間チー先生に撮影してもらったビデオで各自の滑りをチェックしました。
良くも悪くも、まずは現状を自覚することから進歩が始まります。
その後はやっぱり宴会ですね。
日本酒班とワイン班に分かれて、片や真面目なスキー談義だったり、
熊さんの話にみんなで大爆笑だったり、
参加メンバーそれぞれのスタイルで大盛り上がりでした。
そんなこんなで岩岳合宿の夜は更けてゆくのでした。
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2/8(日)
天気:快晴! 時おり強風
ゲレンデコンディション:新雪パウダー三昧!!
1班:
深回りのターンが出来るようになるのを目標に、
板がフォールラインへ向いてからターンに入る練習をしました。
体を先に動かして下を向いてしまうと、ターン弧が決まってしまい浅回りになってしまうので、
上体がローテーションしないようにスキーが滑って行く進行方向の壁を向いたまま、
上体から先に振り込む動きをしないで深回りをするように心掛けました。
フリースキーをするときでも、行き当たりばったりに滑らないように、
滑る幅、ターン弧を考えてから滑るようにするとよいと言われました。
急斜面では落差があってスピードに任せて楽に滑れるが、
本当は、緩・中斜面でしっかりとターンが出来るようにすることの方が難しい。
なので、緩・中斜面で練習をすると良いとアドバイスがありました。
2班:
「ベンディング大回り」系のトレーニングを行いました。
北風が強過ぎて、八方尾根では上半分のリフト&ゴンドラが止まっていました。
そんな状況だったので、南向きのホワイトリボンコースで
不整地大回りやかもしかコースでのトレーニングでした。
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二日間を通しての今回のトレーニングのポイントを書き留めておきます。
角を緩める操作をするときにスキーが下を向かないように、
走って行くライン上で角を入れ替える操作して次のターンに入って行くこと。
ターンをやめるときの角度は、スキーが自然に下へ滑って行く角度でワンターンをやめる。
しっかりと深回しをしてスキーを傾けてあげるには、相当早くからスキーを傾ける操作をしてゆくこと。
切り替えをするときに、両ひざをしっかりと動かして、ある程度エッジを入れ替える。
ストックはなるべく斜面の下の方に突いてそれからスキーを回してゆく感じで滑る。
伸ばし舵取りは、スキーが下へ滑り落ちて行くときに脚を伸ばしてゆくような感覚で
スキーを押してあげる。
切り替えのときに意識する脚は 「次の内脚」。
外スキーのインサイドエッジから切り換えをして行ってそれが内脚になるときに、
小指側のエッジに切り替わってゆくその感覚をベンディングの中でしっかりと体を落としながら
切り替えに入ってゆく。
後半、雪面の抵抗を体(腰)の横で受けるパターンが多いので、
出来るだけスキーが横へ向いて行くときに抵抗を体の正面で受ける。
スキーが上がってくる感じとか、自分が切り替えでスキーを追い越して行く方向が、
切り替えの時に正面で受けた抵抗をもらう方向に体を動かしていった方がよい。
スキーは回して体は回さない。ターン後半は外向傾がなきゃダメ。
切り替えのときに体を回す動きをすると、谷回りのスキーが外へ膨らんで行く部分が作れなくなり易い。
小回りでは、切り換えてすぐ重心をストックを突く方向へ体全体が動いて行きながら
斜面にフラットになる辺りでがに股にするとエッジの入れ替えがし易い。
急斜面ではスキーの傾きを作る必要がある。
そのためにはブーツが体から遠くにないと作れない。
ヒザで傾きを作ろうとするとヒザがおかしくなってしまう。
それと前後のバランスは本当に後ろ寄り。
ベンディング大回りでは、舵取りをするときに脚を伸ばすというよりは、壁が出来たものを押す。
押しながら回ってまた低い姿勢で切り替えして、また曲げてる脚で雪面を押しながら回る。
切り替えのときに滑り出した低い姿勢より立ち上がらないようにする。
股関節を曲げるときにただ単に上体を前にするだけではなく、へその向きを下に向ける。
切り替えのときに骨盤を前傾させながら、ターン中はゆっくりプッシュで。
両脚が曲がった状態で常に押しながら回って、骨盤を前傾させながら切り換えてゆく。
階段を横降りするような感覚で、谷側の脚を階段の一段低い段へ
雪を踏み込みながら落として行く感覚で谷スキーのインサイドエッジで雪を剥ぎ取ってゆく。
そこには荷重感覚はなし。どちらかというと、荷重するのは山側の脚。
谷側の脚は押し加圧と言うか体重を乗せずに押す。
重心を落とす位置は両脚の間、真下にそのまま落とす。
そのときスキーのトップを山側に上げるようにする。
両脚の間に重心を乗せてあげると上手く壁ができてスキーが跳ね返ってくる。
階段を踏み降りる要領で滑り、雪を押しながらひと回りしたら谷側の外脚で切り替えをする。
スキーの向きが余り横向きにならないタイミングで突っ張っている外脚の方へ体を持って行きながら、
次の階段を踏み降りる動きをしてゆく。
ターン後半、雪面抵抗をしっかりと外脚で受けてその外脚で切り替えをしてゆく。
外スキーの滑走ラインが変わらないように次のターンに入って行くのが理想。
次の内脚を引き上げる動きでターンに入って行く。
これには上体の位置とヒザの距離感。
ヒザを自分の方に引き上げる位の感覚で斜面を滑り落ちながら入って行く。
前半、なるべく早め早めにプッシュに入って行く。
骨盤を下に向けた低めの姿勢で、その向きを斜面の下に向けて
すねの前傾角度と上体の前傾角度を一緒にして滑る。
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最後に、今回の合宿運営に協力していただいた皆様に感謝いたします。
リフト券係:O橋先生、ゼッケン係:A藤さん、レポート係:I川さん、写真係:O谷さん、会計係:K山さん&H沢さん、資料準備係:K藤くん、各車ドライバー:S山さん、O橋(広)さん、O橋(登)さん、N野さん、KTさん、K森さん、K谷さん。ホームページ管理:さぶりん。
そして、つららの皆様。
皆様、お疲れ様でした。
どうもありがとうございました!!
報告書作成:おかもと つよき
投稿者 岡本 毅 : 2009年02月11日 23:44
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